次に傍聴した裁判はちょっとデリケートな問題を孕んでいることに気付いたので、
判決が出る29日まではここには記載しないことにします。
新聞記者っぽい方が数名傍聴していたし、
他の共犯者の裁判がまだあるようでしたので。
ということで他の件の傍聴記です。
■詐欺罪のケース
★新件
被告人:中年男性
罪状:詐欺罪
ようやく念願の新件が見れました!
※新件:今日が初公判のもの。一からなので分かりやすいらしいのデス。
以前も見たタクシュー似の裁判官が担当です。
検事は普通の神経質そうな人ですが、弁護士は若い!
私と同い年ぐらいかな?男前ではないけど、雰囲気が妻夫木に似ている気がします。
■冒頭陳述
まずは検察側から。
被告人は某飲食店にてお金のあるフリをして副店長をだまし、
普通に飲食して6800円相当を無銭飲食した
ということで起訴されました。
…詐欺罪?
ん…、まあ副店長を騙したということは詐欺なのか…な…?
罪状のイメージと実際の起訴事実のイメージがかけ離れた裁判って多いな~。
起訴内容を確認したところで、裁判官から被告人へ黙秘権の説明が入ります。
次は弁護側から。
公訴事実は争わないけど、現在無職だし、所持金1万円しかないし、
昼間は試食コーナー回って空腹を誤魔化してたんだから、
その辺考慮してよ!みたいなこと言ってました。
■証拠品の確認⇒採用可否
検察側から証拠品全ての説明が入ります。
弁護側も全ての証拠品の採用を認めたので説明だけでサクサク進みます。
ここで不同意だと証拠品として認められません。
私が最初に傍聴した裁判では大半の証拠品が不同意でした。
(無罪を主張してたからだと思いますが)
証拠品として提出されたのはお店からの被害届けの他、
被告人の当時の所持金が71円だったというような
いかにお金のない状態だったかを示す内容と、
傷害や恐喝・公務執行妨害などで前科があるということでした。
■弁護士からの尋問
弁:なんでお金ないと分かっていてお店に入ったのですか?
被:知り合い呼んだらなんとかなるかなぁ~と思って。
弁:実際に知り合いを呼んだんですか?
被:3人に電話して1人は電話に出たけど、断られた。
だからその後店に戻って事情を説明して、後日払うからと言った。
そしたら身分証明書の提示を求められたけど、
10日ほど前に財布落としたから身分を証明するものがなかった。
そこでお店側から警察に通報された。
弁:電話はどこで掛けたのですか?
被:店を出て、外で掛けた。
弁:電話を掛けに外に出た時とか警察が来るまでの間に
逃げようとは思わなかったのですか?
(私もそれむっちゃ思った。なんで逃げれる状態なのに逃げないのか?)
被:逃げるということは頭になかったので、警察が来ると言われても
大人しく待った。
刑事事件は2度としまいと思っていたけど、浅はかだった。
とまあ、こんな感じで聞けば聞くほど被告人の浅はかさのわかる内容でした。
お前、いい年してなんやねん!それは!
その他、社会復帰したらどうしますか?という質問に対して
店には謝罪して料金を支払って、
退職した会社(依願退職)に復職願いを出そうかと思ってますと言っていました。
ちなみに逮捕後、父親が身の回りのものを持って面会に来てくれたそうです。
ええ年してんねんから、親に心配掛けるなよ…。
最後に”二度としないと誓えますか?”と問われ、”はい”とむっちゃええ声で誓ってましたが、
何か話し方とか、やってることとか、何もかもがカルいんですよね、この被告人。
初めて会った人なのに、この人またやりそうと思ってしまう調子のよさでした。
■検察側からの尋問
検:他の店でも無銭飲食してるね?(やっぱり!そうじゃないかと思った!)
他の店には後日でも代金を支払った?
被:支払うつもりだったけど、その前に捕まったからまだ支払ってません。
検:財布には71円しかなかったのに、具体的に返済予定はあったん?
被:アテはありません。
検:これからもお父さんを頼るん?
もうお年でしょ?いつまでもお父さんを頼れないと思うけど、
他に頼れる人いるん?
と妙にラフな口調で尋問していく検察官。
前の会社に確認したところ行状があんまりよくなかったと言ってたから、
前の会社に復職するのは無理やと思うよ~、
真面目に働く気、あるの?と結構キビシイ。
忙しいのに、くだらん事件起こすなよ!と思いながら尋問してたと思われます。
■裁判官から
最後に裁判官から質問です。
裁:46歳なのに繰り返し警察沙汰になってますね。家族は何て言っているのですか?
被:妹からは親の面倒は私が見るから、縁を切ってと言われてます。
えっ!被告46歳!若く見える…っていうか46歳のわりにやたらカルい。
ずっとフラフラしているからか?
妹さんは相当腹に据えかねてるんでしょうね。そりゃそうか。
裁:恥ずかしくないんですか?いつまでも親不孝して。
自己分析も反省も出来ているのに、繰り返してますね。
次は無いと分かってますか?
タクシュー似の裁判官、30代後半っぽく見えるのですが、
厳しいな!検察官よりも厳しいよ!
そりゃ、忙しい中でこんな奴に時間割いてらんないですよね!
だってこの日だけで5件の裁判抱えてらしたもの!
ちょっと忙し過ぎませんか?
以上で審理は終わりだそうです。
まぁ、単純な事件ですものね。
でも次回判決って、これ簡易裁判だったのかしら?刑事事件ファイルの中にあったのにな~。
■論告求刑
検察側
金額的には比較的軽微とはいえ、前科もあるし、再犯のおそれが高い。
懲役1年を求刑します。
仮に執行猶予がつくならば、専門家の意見に基づき見るべきだと思うので、
保護観察付きにすべきだと思います。
弁護側
素直にお金持ってないと言って食い逃げしなかったから、
執行猶予付けてよ
とまあ、まとめるとこんな感じでした。
最後に被告人に何か言いたいことありますか?と裁判官から声がかかります。
被告人、大声でむっちゃハキハキと発言します。
2ヶ月間の拘束中、国と県からのお金で食事を出してもらって感謝してます。
この年で自分でも何をやっているんだと思います。
2度としないと誓います。
…あかんよ!またやりそうだよ、この人。
捕まった方が寝食確保できていいや★とか思ってそうだよ…。
そんな感じで私の傍聴は終了しました。
もうそうそう平日休みなんて取れないよな~。
残念だわ。
帰り際、罪状の確認をしようとして法廷の前に張ってある紙(予定表)を確認しようとしたら、
妻夫木似の弁護士さんと超至近距離になってドキドキでした。
近くで見た方が男前…っていうか、近すぎる!
あ~、びっくりした!
やっぱりこの人新人さんかな?
とりあえずこの件は単純だし、お前ちょっとやっとけや!
って感じで任されたのかしら?
裁判官と検察官が”この忙しいのにアホなことしやがって~!”って感じだったのに対して、
一生懸命被告人の事情を伝えようとしてたのが
何だか可愛らしかったのです♪
判決が出る29日まではここには記載しないことにします。
新聞記者っぽい方が数名傍聴していたし、
他の共犯者の裁判がまだあるようでしたので。
ということで他の件の傍聴記です。
■詐欺罪のケース
★新件
被告人:中年男性
罪状:詐欺罪
ようやく念願の新件が見れました!
※新件:今日が初公判のもの。一からなので分かりやすいらしいのデス。
以前も見たタクシュー似の裁判官が担当です。
検事は普通の神経質そうな人ですが、弁護士は若い!
私と同い年ぐらいかな?男前ではないけど、雰囲気が妻夫木に似ている気がします。
■冒頭陳述
まずは検察側から。
被告人は某飲食店にてお金のあるフリをして副店長をだまし、
普通に飲食して6800円相当を無銭飲食した
ということで起訴されました。
…詐欺罪?
ん…、まあ副店長を騙したということは詐欺なのか…な…?
罪状のイメージと実際の起訴事実のイメージがかけ離れた裁判って多いな~。
起訴内容を確認したところで、裁判官から被告人へ黙秘権の説明が入ります。
次は弁護側から。
公訴事実は争わないけど、現在無職だし、所持金1万円しかないし、
昼間は試食コーナー回って空腹を誤魔化してたんだから、
その辺考慮してよ!みたいなこと言ってました。
■証拠品の確認⇒採用可否
検察側から証拠品全ての説明が入ります。
弁護側も全ての証拠品の採用を認めたので説明だけでサクサク進みます。
ここで不同意だと証拠品として認められません。
私が最初に傍聴した裁判では大半の証拠品が不同意でした。
(無罪を主張してたからだと思いますが)
証拠品として提出されたのはお店からの被害届けの他、
被告人の当時の所持金が71円だったというような
いかにお金のない状態だったかを示す内容と、
傷害や恐喝・公務執行妨害などで前科があるということでした。
■弁護士からの尋問
弁:なんでお金ないと分かっていてお店に入ったのですか?
被:知り合い呼んだらなんとかなるかなぁ~と思って。
弁:実際に知り合いを呼んだんですか?
被:3人に電話して1人は電話に出たけど、断られた。
だからその後店に戻って事情を説明して、後日払うからと言った。
そしたら身分証明書の提示を求められたけど、
10日ほど前に財布落としたから身分を証明するものがなかった。
そこでお店側から警察に通報された。
弁:電話はどこで掛けたのですか?
被:店を出て、外で掛けた。
弁:電話を掛けに外に出た時とか警察が来るまでの間に
逃げようとは思わなかったのですか?
(私もそれむっちゃ思った。なんで逃げれる状態なのに逃げないのか?)
被:逃げるということは頭になかったので、警察が来ると言われても
大人しく待った。
刑事事件は2度としまいと思っていたけど、浅はかだった。
とまあ、こんな感じで聞けば聞くほど被告人の浅はかさのわかる内容でした。
お前、いい年してなんやねん!それは!
その他、社会復帰したらどうしますか?という質問に対して
店には謝罪して料金を支払って、
退職した会社(依願退職)に復職願いを出そうかと思ってますと言っていました。
ちなみに逮捕後、父親が身の回りのものを持って面会に来てくれたそうです。
ええ年してんねんから、親に心配掛けるなよ…。
最後に”二度としないと誓えますか?”と問われ、”はい”とむっちゃええ声で誓ってましたが、
何か話し方とか、やってることとか、何もかもがカルいんですよね、この被告人。
初めて会った人なのに、この人またやりそうと思ってしまう調子のよさでした。
■検察側からの尋問
検:他の店でも無銭飲食してるね?(やっぱり!そうじゃないかと思った!)
他の店には後日でも代金を支払った?
被:支払うつもりだったけど、その前に捕まったからまだ支払ってません。
検:財布には71円しかなかったのに、具体的に返済予定はあったん?
被:アテはありません。
検:これからもお父さんを頼るん?
もうお年でしょ?いつまでもお父さんを頼れないと思うけど、
他に頼れる人いるん?
と妙にラフな口調で尋問していく検察官。
前の会社に確認したところ行状があんまりよくなかったと言ってたから、
前の会社に復職するのは無理やと思うよ~、
真面目に働く気、あるの?と結構キビシイ。
忙しいのに、くだらん事件起こすなよ!と思いながら尋問してたと思われます。
■裁判官から
最後に裁判官から質問です。
裁:46歳なのに繰り返し警察沙汰になってますね。家族は何て言っているのですか?
被:妹からは親の面倒は私が見るから、縁を切ってと言われてます。
えっ!被告46歳!若く見える…っていうか46歳のわりにやたらカルい。
ずっとフラフラしているからか?
妹さんは相当腹に据えかねてるんでしょうね。そりゃそうか。
裁:恥ずかしくないんですか?いつまでも親不孝して。
自己分析も反省も出来ているのに、繰り返してますね。
次は無いと分かってますか?
タクシュー似の裁判官、30代後半っぽく見えるのですが、
厳しいな!検察官よりも厳しいよ!
そりゃ、忙しい中でこんな奴に時間割いてらんないですよね!
だってこの日だけで5件の裁判抱えてらしたもの!
ちょっと忙し過ぎませんか?
以上で審理は終わりだそうです。
まぁ、単純な事件ですものね。
でも次回判決って、これ簡易裁判だったのかしら?刑事事件ファイルの中にあったのにな~。
■論告求刑
検察側
金額的には比較的軽微とはいえ、前科もあるし、再犯のおそれが高い。
懲役1年を求刑します。
仮に執行猶予がつくならば、専門家の意見に基づき見るべきだと思うので、
保護観察付きにすべきだと思います。
弁護側
素直にお金持ってないと言って食い逃げしなかったから、
執行猶予付けてよ
とまあ、まとめるとこんな感じでした。
最後に被告人に何か言いたいことありますか?と裁判官から声がかかります。
被告人、大声でむっちゃハキハキと発言します。
2ヶ月間の拘束中、国と県からのお金で食事を出してもらって感謝してます。
この年で自分でも何をやっているんだと思います。
2度としないと誓います。
…あかんよ!またやりそうだよ、この人。
捕まった方が寝食確保できていいや★とか思ってそうだよ…。
そんな感じで私の傍聴は終了しました。
もうそうそう平日休みなんて取れないよな~。
残念だわ。
帰り際、罪状の確認をしようとして法廷の前に張ってある紙(予定表)を確認しようとしたら、
妻夫木似の弁護士さんと超至近距離になってドキドキでした。
近くで見た方が男前…っていうか、近すぎる!
あ~、びっくりした!
やっぱりこの人新人さんかな?
とりあえずこの件は単純だし、お前ちょっとやっとけや!
って感じで任されたのかしら?
裁判官と検察官が”この忙しいのにアホなことしやがって~!”って感じだったのに対して、
一生懸命被告人の事情を伝えようとしてたのが
何だか可愛らしかったのです♪
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