私は旧作FF(1~6)が好きです。7以降は残念ながらあまり好きではありません。
■社様の体制が変わって作られている方々が変わったから…というのはもちろんありますが、
写実的になったから…というのも理由の一つ。
正しくは、写実的になって想像する楽しみが減ってしまったから。
2Dのちまちましたキャラは細かい表情を作ることはできないけれども、
セリフや音楽から今こんな表情なんだろうなと自由に想像できます。
キレイに作り込まれたポリゴンキャラは私たちに涙を見せてくれたりします。
その技術に驚嘆するけれども、想像するスキを与えてくれません。
自由に想像できれば、涙を必死でこらえているような表情をイメージできたかもしれません。
それが良い、悪い、という訳ではなく、好みなのだろけど。
私は自由に想像できる方が好きです。
天野さんのイラストはアニメ調のイラストとは一線を画し、表情よりも全体の雰囲気で魅せます。
そこがファンタジーらしさを感じさせるポイントだと思います。
設定資料があって、この衣装のこの部分にリボンがあって、ここは赤色の中にオレンジがあって…
というものではなく、絵によって少し異なる部分があっても、全体でティナ!と分からせるイラスト。
(天野さんの絵はティナが絶品だと思います。ご本人が好きなだけあって)
逆にシンプル過ぎて、自由に加工したくなる渋谷氏(2D版のデザイナーさん)のイラストも
実は物足りなくはあったけれども、自由に想像できる余地を与えてくれる要因だったのだと思います。
もちろんポリゴンだときちんと設定しなければポリゴンが作れないので、仕方がない部分ではあるのだけれど。
幻想水滸伝でも2Dの時の方が好きだったし、
なぁ~んか、敢えて作り込まない余裕みたいなのが欲しいなぁと思います。
…単純にそういう作品の方が、イラスト描かれる人によって自由なデザインが入っている場合が多く、見ていて楽しいから、という理由もあったりするのですが。